ねぇ、世の中はやっぱり不公平だよ。

自分で選んだ道だってことは承知している。
とても大変な道。
でも、それを後悔しているかと聞かれたら、きっと答えは「No」だと思う。

思えば、いつも大変な道を歩んできた。
クラスでもそうだし。
きっと前のグループに入って、妥協して、笑っていられれば幸せだったと思う。
未練が無いって言ったら嘘になる。
自分の我侭を通しただけって言うのも分かってる。
だから、寂しいなんて言えないのも分かってる。
いつもそんな道ばっかりを選んで、後でぐちぐち言うんだ。

自分で選んだ道じゃないか。
胸を張って歩けばいい。

そんなふうに思えたら、いいんだけどね。

*

最近思うこと。
お金は、大切だよ。
バイトして、本当にそれが分かった。
時給730円だけど、それは私が初めて自力で稼いだお金。
とてもとても大切なお金。
まだ通帳には2万しか入っていないけれど、私にとっては"2万も"入っているんだ。

人は皆、お金が無いという。
そんなのは嘘なのに。
財布に千円札1枚入っているのに、「お金が無い」
嘘だよ。
千円もあるじゃないか。
毎月のお小遣いだってもらっているでしょう？
それで更に服を買ってもらって、外食に連れて行ってもらって。
貴方の使っているその携帯電話、お金払っているのは親じゃないの？
それでもまだ足りないのだろうか。
クラスの人たちの話を聞いていると、そう思ってしまうようになった。
湯水のように使うそのお金は、本当に自分のものなのだろうか。
もちろん、家事手伝いをしてお小遣いをもらった。それは自身のお金といえる。
でも、お小遣いはそうなの？
私は毎月お小遣いをもらっていない。
何もしていないから。
それが当然なんだよ、きっと。
何もしないで、お小遣いをもらえるのは、きっととても幸せ。
東京に遊びに行くのにお金をもらえるのは、凄い幸せなんだよ。

今、私が触れているもので、私自身のものだといえるものは無いと思う。
このパソコンも、服も、みんな自分のお金で買ったものじゃないから。
苦労して得たものじゃないから。
これはまだ、私のじゃない。
いつか、少しずつでも、私のものを増やしていきたいんだ。

10月の下旬。
志望大学の説明会を兼ねた大学祭があった。
それに行きたかったけれど、お金がないから行けなかった。
ちょっとだけ、悔しかったよ。
家の家計の苦しさがじゃない。
自分が、まだちゃんと働けていないことが。
まだちゃんと、自分で行動できないことが。

だから私は、働く。
どれほど辛くても、働く。
バイトを禁止されている私の高校で、折角許可をもらえたんだから、働くよ。
少しずつ貯めて、家にも少しだけではあるけれど入れて。
レストランのキッチンは大変。覚えることが多くて。
でも、私がそこのバイトとして雇ってもらっているんだから、ちゃんと頼られる存在になって、来年の夏、やめるときになったら「寂しくなる」「大変になる」って言われて、私はちゃんと働いたって実感できるようになって。
それが今バイトに関して目指す未来。

だから、頑張れ、自分。

*

…まとまりの無い文章だな。